ジョゼの新作について~。
相変わらず読み応えたっぷりで、素晴らしすぎる連載です。
『Les enfants du paradis(天井桟敷の人々)』に関しては、これまでも原作と衣装については(あとプレキャストも!)情報が出てましたが、今回の連載には、舞台装置や、映画原作→全幕バレエへの構成組み立て、振り付け、はたまたキャスティングなどなどについて、ジョゼ自身のコメントも交えつつ、制作過程のあれこれが記されています。
ジョゼというと、まず「ドリーブ組曲」を思い浮かべちゃう私。奇抜で衝撃的・・・とかではない。本人もそういう方向性は目指していない(多分ね・・)。だからといって単なるPDDって訳じゃなくて、小粋な演出が随所に設けられていて、全体的な印象としてとってもチャーミング。“振り”というより“構成の妙”で魅せる、気楽に楽しめる作品――ジョゼの作品って、こんなイメージなのかな~という印象をかねがね勝手に抱いていました。奇抜さを狙わず(に逃げず)、普通に楽しめるものを作るってとても勇気の要る事のように思うので、振り付け家としてのジョゼの事もわりかし期待しているのだ(スカラムーシュも楽しみ)。
記事を読んで、一番へぇ~と思ったのは、カラーとモノクロで、二つの世界を描く、というアイディア。二つの世界、とは実生活と舞台、なのだそうですが、“現実をモノクロ、非現実をカラー”で舞台を作るんですってー。
「劇場のステージ上で演じる部分は夢。その魅力を夢で見せたいんです。僕は劇場の世界が大好きで、バレエ学校用に創作した『スカラムーシュ』にも、コメディア・デル・アルテの世界やパントマイムもとりこみました(以下省略)」
というジョゼのセリフにじ~んときてしまいました。私も劇場の世界が好きなので(ダンスしか知らないけど)。劇場をこよなく愛する舞台人であるジョゼの作り出す世界が、今から楽しみです。って、私は観れないんだよね。。映像化されない限り。
コンテかクラシックか?――メインの振り付け言語は、インタビュー時点ではまだ検討中のようでしたが、ポワントを役柄の象徴として扱う、という事は決めてたみたいです。ヒールつきのトウシューズを特注したようで!そんなのみたことないー!
あとはキャスト。「登場人物の特徴や性格に重なるものを持つダンサーが欲しいんです。(以下略)」というジョゼのお眼鏡に叶ったダンサーが、シアラヴォラさんとマチュー。このお二方が第一キャストだそうです。えーっと、マチュー=主役のバティスト。「たいへんやさしい顔つきをし、イノセントな性格の・・・」とジョゼは称しています。どんな役なんだろう~?マイム役者役で、ピエロメイクでパントマイム等にも挑戦するのだそう。ピエロメイクをしたマチューの顔写真もあります! えーっとプレキャストには、確かステファンとマチアスも入ってたと思いますが、ピエロメイクかあ(笑)→といっても、非常にお上品な白塗り(写真が白黒なので、白塗りかどうかはわからないんだけど・・・)。
そしてマイム役者バティストが追い求める理想の愛=ガランス役が、シアラヴォラさん。ジョゼはガランス役から振付を始め、映画を見た段階でまっさきにシアラヴォラさんを思い浮かべたのだそう。勝手な憶測ですが、ガランス=シアラヴォラさんが、ジョゼの制作の核となっているのかもしれませんねー。もう、写真が美しすぎて・・・じゅうぶん核となりうる美しさです。ちなみに“ステージ外の彼女も知る彼は、彼女の顔つきや身のこなしに似たものを感じたという”(→これは本文抜粋)と書いてあって、ちょっとウケました。言外の意味はないだろうけど、憶測しようと思えばいくらでもできる一文だなーと思って(笑)!
あと、「ジョゼっぽい~」と嬉しくなってしまったのが、観客を楽しい気分にさせる小粋な演出!!全2幕のバレエ、この幕間にも見せ物を用意してくれるんだとか!庶民のための芝居小屋が並び、天井桟敷にまで人が溢れた1840年代の活気を再現し、その世界の中にいる、という印象を観客に与えるためなんだそうですが、いいな~こういうの!そんで、ジョゼもバロー役(どんな役?)として出演するそうで、こちらも楽しみです。
そして、残り1ページは、シアラヴォラさんのインタビュー。もう、そのステキな語り口にただただうっとり・・・です。ステファンとの椿姫写真(二幕)も一枚あります。
あ、あと、ちゃんとアニエスの衣装についても、コラム仕立てで言及があります!
表現したいものがある人って幸せだな~・・・今回の連載を読んでそんな風に感じました。もちろんそれに伴って犠牲や痛みも、多々生じるのでしょうが。
最近のコメント