えーっと、ずーっと下書きボックスに入っていたものを、とりあえず途中までですが、アップすることにします。
ライモンダも決して忘れたわけじゃありません・・・。(と自分に言い聞かせる)
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座席自体は最高によかったのだけど、私の視線前方(斜め前)に座っている女子高生が頭上高々と髪を結ってて、それが邪魔で仕方がありませんでした。シニヨンならまだしも、噴水みたいなちょんまげだなんて、ホントどうかしてる。。彼女が頭を揺らすたびに噴水部分がゆらゆら揺れて視界をさえぎり、気が狂うほどイライラ・・・。
物語のスタートは、マルグリットが既に亡き後の、競売のシーンから。幕は最初から開いている。ちょんまげのせいで、冒頭数分は集中できなかったんだけど、リアブコが登場したことで、一気に物語の世界にひきこまれてしまいました。アルマンがショックのあまり床に倒れこむ、その動作があまりにも真に迫った鮮やかなものだったから・・・。
ダンサー相手に「倒れこみ方が上手い!」だなんて、褒めツボを外しているのかもしれませんね。でも倒れこむ速度や形をコントロールしてるなあ・・・といった作為を一切感じさせないあの崩れ落ち方は、ベタな言い方だけど身も心もアルマンになりきってないとできないものだと思います。それを冒頭からあのテンションでやってくれるのだから、「リアブコってばすごいかも・・・」と、そこでまず気付かされました。
とまあ、全体を通して、とにかくリアブコのアルマンが圧巻でした。彼はすごすぎます。恋の芽生え、高まり、幸せの絶頂、悲しみ、怒り、絶望、若さゆえの未成熟な振る舞い、絶望、悔恨・・・・あらゆる感情を見事に表現していたように思います。身を投げ打ってマルグリットに愛を乞い、受け入れられた後は、マルグリットに身も心も委ねて甘えて。その可愛らしい様子はまるで子犬ちゃんのよう。。それだけにマルグリットに裏切られた(と、アルマンは思っている)後のアルマンが、自分の身に起こった事を受け止めきれず、悲劇の種を撒いていく様を観てるのは、辛かったです。。。んで、演技や感情面だけじゃないところがすごいんだよねー。
椿姫は、マルグリットの物語として観るのが普通かと思うけど、今回はふっと気がつくと、アルマンに感情移入して観ている・・・ことが多かった気がします。中でも特に胸が痛んだのは、終盤、マルグリットに「これまでの代金だ」とばかりに、札束の入った封筒を渡すシーン。ここは、マルグリットとアルマン双方の見せ場だと思うのですが(・・・ってことでいいんですか?)、私は札束にショックを受け崩れ落ちるマルグリットよりも、怒り(?)で逆上しつつも、愛する人を最も侮辱的な行動で傷つけてしまった事に愕然とするアルマンに思いっきり感情移入してしまいました。判っていても止められない。自分の胸にあるものが愛情なのか憎しみなのかもはや判別できない・・・・・・そんな辛い恋愛の末期段階にあったアルマン。愛する人にそんな事したくないのに、若いが故に自分のやるせない感情を愚かな方法でしか表現できない彼の苦しみがひしひしと伝わってきて、辛かったです。
スタンダードはどんな感じなのかわかりませんが(ビデオで確認しないと・・)、ここでのリアブコは、憎しみやプライドの表現もさることながら、「愛してる人にこんな酷いことをやってしまったぁぁ・・」という後悔の念もしっかり伝わってきました。
普段の私は、バレエを物語として観る訓練があまりできてないので、たとえ物語性の高いバレエだとしても、主人公に感情移入するよりもダンスに感動する事の方が多いのですが、その日は全く違いました。逆にダンスを観た、という印象が殆ど残ってないんです(笑)。マルグリットやアルマンの心情に寄り添うように物語を観る事ができました。さすがノイマイヤーお膝元のハンブルクバレエ団! 最初にここのバレエ団でみれてよかったなーと思いました。
アルマンと恋に落ちる前のブーローニュは、とても艶っぽくあでやかなんだけど、自分の色気はきっちりコントロールして効果的に使う事を心得た、大人の女性でした(他を観てないから比べようがないのだけど)。一方、自分の本心を周りに見せることはない・・・そんな日常を受け入れている感じ。それが、アルマンの求愛を受け入れて本心から恋することで、母性すら感じさせる可憐な一人の女性へと様変わりしていくわけです。
1幕のPDD。2人の心が徐々に溶け合い高まりゆく様が、どんなに言葉を尽くして説明するよりも、実に胸に深く染み渡ってきて、泣けて仕方がありませんでした。もはや身体を使って感情を紡ぐ、とでもいうのか。一つ一つの振りに意味がある、、という事が初めて実感できたような気がします。
ブーローニュは、決して大げさではないんだけど、情感漂う演技、とでもいうのでしょうか。。。例えば、「ここに座ったら」みたいな感じで、長いすをぽん!と叩きアルマンを誘う場面とかも、ニュアンスがあって素敵でした。ラスト、椿の花をそっとアルマンの胸に差すところのブーローニュは、手元が狂って、うまくアルマンの胸に挿せなかったのかな・・・?という気がしないでもないんだけど、それが逆によかったんです。そっとアルマンに椿の花をあてがうような優しく儚げなニュアンスをかもし出していたように思います。
その一幕のPDDが終わった後の夢見心地なアルマンの演技が、これまたもう・・・と、マルグリットの感想を書いているつもりが、いつの間にかアルマンの感想に逆戻りしてしまうのです。。
(続く)
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