ええぇ、、、今さら?という感じだけど・・・、案外覚えているもの。超極私的覚え書き。
初ガルニエ鑑賞は、夕方空港着→バスでオペラ座→ホテル(着替え)→劇場・・・という、初心者にとっては少々あわただしいものとなりました。シミュレーションしてたので、無事想定時間内にホテルには着いたのですが
、興奮のあまりホテル→劇場の道を間違えてしまい、犬を散歩中のパリ在住日本人の方に「ガルニエはどっちですか!?」となりふり構わずたずね、「走らないほうがいいよ~」というオジサマのアドバイスを背に、ダッシュで劇場に駆け込んだという次第。
とりあえずパンフは買ったものの、配役表は係員にもらうものだということをすっかり忘れており、キャスト表がないまま鑑賞に臨みました。なぜか私のボックス席には、男性1人しかおらず、「私の席、ここで合ってるよね・・・?」と不安になりながら、オペラグラスやら何やらを用意する。結局私のボックス席には、最後まで2人しかいなかった。。
:::
RAYMONDA Emilie Cozette
JEAN DE BRIENNE Karl Paquette
ABDERAM Yann Bridard
HENRIETTE Myriam Ouldbraham
CLEMENCE Mathilde Froustey
BERANGER Josua Hoffalt
BERNARD Gil Isoart
::::
これほどまでに幕が開くまでの前奏をじれったく感じたことがあったろうか?というぐらい長い長い(と感じられた)前奏が終わり、いよいよ幕が。。。
どぉぁっと感激の波が押し寄せるかと思いきや、会場入りの時点で極度の興奮状態に達してしまったせいか、すでにぽーっとしてしまって、何がなんだかわからない状態。友人と一緒だとお喋りなどに感情の捌け口を見出すこ
とができるが、一人だとそういう訳にもいかず、次々と起こる様々な出来事を脳が処理しきれていない感じ。。
幕開けは、ライモンダの結婚衣装をお付きの侍女たちが誂えているシーン(→私の主観。実際どんなシーンかは調べてないっす・・・)。昔よりちょっと大人っぽくなったオーバーヌやら藤井さんやらの姿が確認できた。目視
した感じでは非常に若いメンツで揃えているな~といった印象。そしてミリアムやフルステ、オファルトにフロリアンの姿が・・・!「なんて贅沢な組み合わせなんだろう・・・」と開始早々にして溜息が。本当に誰を観ればよいのかわからない。この時点で早くも脳の容量オーバー。。
衣装の寸隙をぬってはしゃぎまわる→怒られる、、というライモンダのお友達たちが踊る一連のダンスの流れの中に、既にヌレエフ~な振付のダンスが含まれてて、これからのめくるめくダンスの洪水への期待に胸膨らむ。ガルニエ・サイドからの鑑賞なので、ダンサーはもとより、物語の進行に必要な舞台演出シーンに関しても思ったより見えない部分が多かった。特に舞台の左奥にある装置は全くみえない・・・。ここまで見えないと、今日はダンサーを観る日にしよう。と逆にあきらめもつくものだ。多少のフラストレーションは抱えつつも、主役の登場を待ち望む。
コゼットが踊る最初のバリエーション、大柄美人さんなので立ち姿はあでやか。ただし、振りに音を合わせる努力が垣間見えてしまう点、せわしなさをカンジさせてしまう点、ドキュメンタリーのファニー・ガイダに少し似た印象を覚えてしまう。単体で見る分には、「細かい振付で大変だろうに、よく踊っているわ」と思えるのに、その後にプラテルをみてしまうと、その差に愕然・・といったニュアンスで。
その後、王様のお付きの戦士?(ラーメンマンみたいな剃髪姿の・・)と、侍女たちの踊り(とまではいかないかもしれないけど・・)が、勇壮な音楽に合わせて繰り広げられる。それまでは舞台装置があまり見えないせいもあってか、ヌレエフ版ならではの重厚さ&壮大さをそれほどまでに実感するには至らなかったのだが、ここから一気にきたな~(自分基準で)という感じ。その後のワルツも、本当に美しい。スジェ&若手ホープのダンサーが続々と登場する。ワルツにライモンダとアンリエット&クレマンスがからんでくるシーンは、その目もくらむような豪華さに言葉を失うほど・・・(この先、そういう風に感じるシーンに何度も出くわすことになる)。ミリアム&フルステの一挙手一投足が本当に優雅でたおやか。ダンサーとしてのタイプは違うながらもその点では一致しているので、踊ってるときはもちろん、そうでないときも2人を見ているだけで雅やかな古典バレエの世界を堪能することができる。
その点コゼットはちょっと物足りない。ダンサーが古典バレエのヒロインを“演じている”という感じになってしまう。
アブデラムの登場シーン。キャスト表をもらってなかったため、最初出てきたときは一瞬誰だかわからず(ブリダールの存在を完全に忘れていたため・・・)。「ステファン!?!?こんなに味のあるキャラクターに成長したの??でもなんだか胸毛がすごいし、、ニコラ?でもないよねえ...」なんて考えているうちに舞台から去ってしまう。。「誰?誰?なんだか強烈な存在感」と心臓をばくばくさせているうちにあっという間に去ってしまったという
印象。宝石を掴んで差し出す・・・といったアブデラムの動作は、実のところこの日はあまり認識していない。位置的に彼の背中しかみえない状態だから。。代わりにコゼットの拒絶する表情をみるしかなかったのだ。
その後、コゼットが楽器を奏で、お友達が傍によりそうシーンに場面が移る。台座というかベンチは、舞台向かって右側にあるので、ちゃんとわたしの席からでも観る事ができる音楽も哀愁漂う曲調に。ライモンダの肩にヴェール(ショール?)がかかっているから、 「もうじきあのソロがみられるのね!」と察しがつく。このソロは、「コゼットならこんな感じかな?」という予想通りの踊り。しっかり踊ってはいるけど、少々固く音楽を奏でるまでには至らないな~という。。
・・・このあたりからは順番がうろ覚え。。。確か有名なベルナールとベランジェのソロがこのアタリで入った気が。観ているだけでも疲れてくるような超細かい動き&足裁きが次々と繰り返される。ここは、オファルトをオペラグラスでガン見してしまった。。
その後、ライモンダ&4人のお友達たちのアダージオ(・・・だったかな?)フランステレビ局特設サイトで、ドロテとジロ&コゼット&フロリアン達が踊っているのをみて、レッスン着でのリハーサルシーンながら、「なんてロマンティックなの!!」とひと目でそのシーンのとりこになってしまってたのだ。
生で観るそれは、そんな派手さはないけど筆舌に尽くしがたい美しさ。。。踊りの合間に、5人がそれぞれに肩を寄せ合ったり・・・と、夢と現の波間をたゆたうような振付&音楽にうっとりさせられてしまう。とくにミリアムとフルステの優雅さには、とろけそうになりました。
そして、ライモンダが眠りについた・・・と思っていると、上の方から白い婦人が降りてくる。このあたりは、白い婦人がスタンバっている場所が全くみえなかったので、 何がなにやら・・・という感じ。ただ、夢世界への導入の役割をはたしているのだろうな、、ということはなんとなく察しがつく。そして、パケットが登場。
弦楽器の甘美な調べに寄りそうように展開されるこのシーンのアダージオがこれまた好きなので(ダンドリの影響大)、うっとり・・・。といいたいところなのだが、パケットのインフルエンザ情報を耳にしていたので、そればっかり気にしてしまった。。ライモンダを小脇に抱えて移動・・・みたいなシーンが多く、これが通常のリフト以上に体力が要りそうなのだ。パケット大丈夫かしら?がんばれ!・・・という訳で100%没入するわけにはいかず。。
夢のワルツのシーンは、既に書いたから省略。。。最初オペラグラスでダンサーチェックをしようと構えていたが(舞台全体を楽しめる場所でないから)、途中であきらめてしまう。照明の不思議さにやられっぱなしで、一日目は不安な気持ちを抱きつつも見惚れているうちに終わってしまった。アンリエットとクレマンスのバリエーションですら逆光で見えづらいんだから!自分が見ているものは、本来の見え方と違うのではないか、、と、そりゃー不安にもなります。でもそんなことはどうでもよくなる位、全体がとにかく美しい。特に最後音楽がアップテンポになるところは圧巻だった。よくぞあの早さであのクオリティを。。。
そしてこのシーンのラストに、ジャン・ド・ブリエンヌ(←以下、ジャンで)がライモンダを頭上高く掲げた状態でリフトしながら、舞台を斜め前方に横切った・・・のだが、柱の影でコゼットを持ち上げようとして何度も失敗している状況
がみえてしまって、「パケットは病み上がりなんだなあ・・」(涙)ということを改めて思い知らされてしまう。
ジャンが去った・・・と思ったら、夢のシーンの美しさに浸る間もなく、音楽が急転・・・! アブデラムがお付きのものを2人従えて登場。このめくるめく展開に、ついてくだけでやっとの私・・・。このアブデラム、今、クラシックバレエを鑑賞中ということを、時に忘れそうになるほどのユニークさ。独特のアピールセンスに目が離せない。敏捷でしなやかな身のこなしが要求されるっぽいこの踊りに上手く自分の個性を合わせている。2人のお付きの人と複雑なコンビネーションが要求される振付だったが、私が観た3人では、この日のアブデラムが一番こなれていた。もう、どっきどきだった。ライモンダが夢から覚めたところで、一幕がようやく終わる。
最近のコメント