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シュツットガルト「眠れる森の美女」11/23 ソワレ(上)

2週連続の週末フルスロットル労働(起床時間がいつもより早い・・・)。その合間に生じた一日だけの休日。当初は今日も仕事でつぶれる予定だったので、まずは無事観られる感謝の気持ちでいっぱいでした。
しかし、休みだーと気を抜いたのがいけなかったのか、疲れが抜けず起きられなくなり、ぎりぎりの時間に家を出て、ドリンク剤でエネルギーチャージ!(おやじ・・・)して、鑑賞に臨みました。

本当に楽しめました!まずは舞台装置。オペラ座の豪華絢爛さ、ロイヤルの典雅な雰囲気とも、また一味違う秀逸さに目をみはりました。このバレエ団の個性に合った、軽やかさとロマンティックな雰囲気(三幕は重厚でヨーロピアンな色使いだけど)。骨組みはシンプルながら、植物や装飾で時の経過や物語が効果的に表現されていて、フォーゲルが「この眠りは、世界一」(NBSのHPインタビューか何かで読んだ記憶が)と言いたくなる気持ちも頷けます。

コの字型で、脚がアーチ上のバルコニー(という表現でいいのかな?建築に詳しくないから、表現できない)が中庭(舞台)を取り囲むように立っており、これが全幕を通した舞台装置のベースに。幕が開けた瞬間の印象は、「あら、こじんまりしてるけど品が良くて可愛らしい」といったもの。しかしこの装置がなかなかのデキるやつで。2階建てで、階段で上と下が行き来できるようになっており、これが舞台の演出に厚みと立体感を生み出していたように思いました。

プロローグは、建物の白さにブルーをベースとした衣装が映えてとてもフレッシュな感じ。3階センター席で鑑賞したのですが、遠近感がおかしく思えるぐらい、男性陣の背が高くスタイルの良いこと・・・!「これが噂のシュツット男性陣か~」と、のっけからテンションがあがりました。そのうち妖精たちも出てきて、より華やかさを増します。赤い衣装の人(あれは、何の精だろう?)が(シュツットの中では)華奢なバレリーナ体型に、けれんみたっぷりの踊りで目立ってました。

そしてお待ちかねのカラボス!!!!登場の仕方からして印象的でした。2階にすくっと立っているのですが、装着したロングマントが、不穏な空気を放ちながら階下に垂れ下がっているのです。見た目もかなり個性的で格好いい。黒髪のロングヘアに歌舞伎のようなメイク、噂のロングマントを翻してステージ上へ。そこから目が離せませんでした。何かのリスト(パンフによると、招待名簿だとか)チェックし、おそらく自分の名前がないことがわかるとそれを破り捨て(放り投げ??)、かなりアグレッシブに踊りまくります。ジェイソン・レイリーがほんとによかった。これは彼の個性のなせる業なのか、この演出ならではのカラボスなのかは不明だけど、かなりキャラが立ってて人間的でユニークなカラボスでした。ほおにまとわりつく黒髪をかきあげ、怒りを爆発させ、針に刺されて死ぬ!の予言。「ふん!今にみてなさいよ!」といった蓮っ葉なセリフが聞こえてきそうなユニークでエネルギッシュな人物造形。まさにジェイソンの独壇場でした。男性が演じるからオネエMANな感じが出て、よいのでしょうねー。

そして、おなじみのリラの精の「死ぬんじゃなくて、眠るだけよ~ん」が終わり、通常なら幕間といったところ。「あんなに立派な(人が2階を歩けるぐらい)舞台装置をしょっぱなから作っちゃって、どうなるのかな?」と興味しんしんで見守っていると、よく場面転換時に用いられるような白っぽい幕状の布が下りて、その次は上から黒い布の塊が。「なんだろう?」と思っていると、なんと!カラボスのマントでした!黒い布が幕のように舞台全面を覆い尽くし、一面黒!の中央にカラボスが立って、その布を身に纏うことで、カラボスのマントが舞台全体を覆いつくす趣向に。すごすぎます~!! そして合間合間、カラボスが右に左にマントを手繰り寄せると、すくすくと育ち人形遊びに興じるオーロラ姫の姿を垣間見ることができるのです。今は元気だけど所詮はカラボスの呪いの手中にあるオーロラ、とう構図が上手く表現されてて、溜息もの。幕間でこんなに感心するとは思いませんでした。

そしていよいよ第一幕の始まり。プロローグで使われたバルコニーに淡いピンクの薔薇が茂り、背景には若々しい緑木が描かれています。群舞の子たちも、その淡いピンクと、品良くくすんだペールグリーンを基調とした衣装で、全体の統一感がセンス良くステキでした。瑞々しい若さを備えたこのバレエ団の個性にぴったりだと思います。

そして、アマトリアンが登場!可愛い~。ほんと、お姫様って感じです。ローズアダージオも色んな意味で見ごたえたっぷり。まずは4人の王子!これが東西南北の王子、という設定らしいのですが、それぞれ甲乙つけがたいキャラの立ちっぷり。背が高くて格好いい。私はその中でもブルーの衣装を着た(おそらく北か西の)王子が気に入りました。なんか応援したくなるかわいさです。
そして、この4人。オーロラが踊っている間やローズアダージオの最中、「お前には負けないぞ」みたいな感じで微妙にツンツンとけん制し合ってて!それがとても面白かったです。ローズアダージオそのものは、かなりドキドキ(笑)。王子と王子の入れ替わりのタイミングが電光石火すぎて・・・。アマトリアンはキープが苦手なのか、それとも調子が悪かったのか、、。一度かなり危ういタイミングのときもありました。サポート付きのピルエットもぐにゃっとしそうな時があったから、元々可動域が広いだけあって、キープするのが人より大変なのかしら?? 

そして、針を忍ばせた花束を携えてカラボスが登場。ボルドー色のマントで顔を身体を覆っています。針に刺されると、そのマントをさっと下ろし、黒ずくめのカラボスに! 黒いマントの裏地がボルドー色だったということなのかしら?この創意に満ちた早変わりにも感心させられました。

そして、ここから終幕までの舞台照明にもまたまたすごいな~と思わされます。

ああ、でも時間切れ。。明日も早いので、今日はこのへんで。。思い出しながら書いてると、1時間半ではこれだけしか、書けないな。。。

ただ、一つ言っておくと、私はもう、1幕の途中ぐらいから、「このカラボス、バランキエヴィッチで観たい!王子より、むしろカラボスの方がいい!」という思いで頭がいっぱいになってしまってました。ホント、24日行きたかったよー。。。仕事のバカ! 絶対にすごいと思う。また、王子とカラボス両方を演じるバランキエヴィッチ、さらにはジェイソンとバランキエヴィッチ、双方のカラボスの演じ方。これらを比較すると、絶対に面白いと思うのですが・・・。両方みる方がうらやましいです。両方みた方の感想をぜひ聞いてみたいもの。

では、おやすみなさい。。

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